新築戸建ての壁面に、書棚を造作した案件です。
壁がポッコリとへこんでいるこのスペースに、内寸ぴったりの書棚を造作します。
このように四方が囲まれた空間に大きな家具を納めるのは、
実はかなり難易度の高い仕事になります。
通常だと、少し小さめに家具を作り、壁とのスキマに『フィラー』という埋め木をして納めるのが
一般的なやり方です。
ただ、今回作るのは扉の付かないオープンの棚。
扉があればフィラーは気にならないのですが、オープンの棚だと
埋め木がない方が当然きれいに仕上がって見えるはずです・・・。ムム、きれいに仕上げたい・・・。
工場とも相談し、正面の小口部分だけ太くして、寸法は内寸いっぱいで家具を製作しました。
現場の壁の微妙な寸法に合わせ、入らない部分の小口だけ削れば、ピッタリ納まってくれるわけです。
採寸通りに家具を製作しても、壁の微妙な勾配や、クロスを貼った分の厚みなどで
なかなかピッタリとは入りません。
案の定、今回も下見の採寸通りの寸法では壁に納まってくれませんでした。
でも、先述した方法で丁寧に削り合わせた結果・・・・、
ピッタリに納まりました!
少し主張のある木目柄がシンプルな棚によく合っています。
棚板を、少し厚めの設定にしたのも良かったですね。
新築・リフォームともに、壁面収納を取り入れる大きなチャンスです。
どうぞお気軽にお問い合わせください。