大きく開く書棚

今回の案件は、お客様がご自宅でのお仕事に使用される

資料ファイルの収納棚の製作です。

新型コロナの影響もあり、テレワークやホームオフィススペースの相談は

ますます増えております。

 

 

打合せで詳しくお話を伺うと、

資料にはフィルムなども含まれるため、『光が入らないよう扉付き』にすることと、

なおかつ、一度にたくさんの資料にアクセスしやすいよう、

『大きく開口できる』ように作ってほしい、というご要望も伺うことができました。

 

ですが、あまり扉幅が大きくなると、扉の開け閉めで吊元の丁番に負担がかかってしまい、

破損が起こりやすくなります。

そこで、『センターヒンジ』という金物で、折戸式の開き扉にしてみました。

これなら開時の吊元丁番への負担が軽減され、さらに扉を開けた時の出幅も抑えられるので

家具の前のスペースを確保しやすくなります。

 

棚の間隔は、お客様の資料ファイルの寸法からピッタリ使いやすいように割り出しています。

↑設置前  ↓設置後

お部屋の柱型間口にピッタリ納めました。

お客様は猫好きな方で、追加でキャットタワーもご依頼いただきました。

マンションなので、窓辺で外を見てくつろぐスペースを作ってあげたかったそうです。

人の動線の邪魔にならぬよう、柱型や建具枠のサイズに合わせたジャストサイズに仕上げてます。

 

↓グレーの部分にはタイルカーペットを貼って、爪とぎスペースにしました。

レアなケースなので、工場ではなく職人さんの手作りです。いつも以上に心こもってます。(笑)